施工事例
モーター用交流ブレーキコイル巻替

三相モーターのブレーキの修理になります。



昔は多かったですが、今では目にすることもない?(生産されていない?)三相交流ブレーキとなります。



今はブレーキ付きモーターのブレーキは直流が主流ですので、このような三相交流ブレーキ付きモーターとなるとかなり古いものとなります。



直流ブレーキは、交流を直流に変換して動作させますので、整流器が必要になります。その際の回路の組み方で、同時切り、別切り、早切りなどに分かれております。例えば同時切りは電源の一相をダイオードで半波整流して単相200VをDC100Vに変換して動作させますが、制動はかなり遅いです。電源を切っても軸はかなり滑ります。別切りや早切りは制動が早いですが、別に回路やスイッチが必要になります。



その点、この交流ブレーキは別回路など必要なく、モーターと同時に三相を印加するだけで高速の制動が得られる利点があります。とはいえ、その利点も、構造の複雑さや可動鉄心の摩耗による異音などからニーズが無くなり、絶滅危惧種となっております。



今回弊社ではこのコイルの巻替、真鍮ダイカストボビンのろう付け修理、鉄心部当たり面修正、可動治具取替等行っております。


区分 コイル